2018年ロシアW杯で採用され物議を醸しだした「VAR」。とうとう日本にもやってまいります。
ビデオアシスタントレフェリーの略称です。
別の場所で映像を見ながらフィールドの審判員をサポートする審判員。
2018年のロシアワールドカップでも使用されました。
どの試合でもできるわけではなく、国際サッカー評議会(IFAB:サッカーの競技規則を唯一、制定・改定できる組織)の承認を受けた組織、スタジアム、審判員でなければ使用できません。
(引用元:JFA 日本サッカー協会 VAR ルールを知ろう)
リーグでの導入については、先に採用していたプレミアリーグですが、様々な問題点も出ているようです。
メリットとしては、ジャッジの正確性が上がり、得点シーンやファウルの有無がはっきりすることが挙げられると思います。
今まで人がジャッジしてきた中で、判断が難しい場所でのプレイでジャッジが間違っていることや、ジャッジできないことでゴールが認められないこともありました。
実際、2019年シーズンの第12節の浦和×湘南の試合で、湘南の杉岡選手がシュートしゴールした後、ゴールに入ったボールがGKの元まで跳ね返ってきたことでノーゴールと判断され、その後2度3度とジャッジが変わり、結果的に湘南の杉岡選手のゴールは認められませんでした。
(参照元:浦和vs湘南、”世紀の大誤審”なぜ起きた?)
ただ、人がジャッジをするというサッカーのスタイルが今までの文化という気もしますし、サポーターもそのことについて議論して一喜一憂するのもサポーターとしての醍醐味なのではないでしょうか。
プレミアリーグでは2019シーズンから採用をしています。しかしながら、問題点が多々あるという記事をよく目にしました。
例えば、以前のまま「人」がジャッジしていた場合はそのまま流されていたプレイも、巻き戻してファウルとなったことや、ジャッジする箇所が厳しすぎてしまう、またジャッジするために時間を止められてしまい、結果的にいい流れが止まってしまうなど。
動画配信サービスのDAZNでは「ジャッジリプレイ」という番組があり、試合が行われた節ごとにSNSなどで話題となったシーンを振り返り、VTRを元に本当はどういうジャッジが正しかったのかという議論をしています。
番組内でもJリーグでVARを採用されることに対して、事前に良し悪しを知ろうという放送があった中で、実際にジャッジをしている審判団の方や出演者の方々もいくつか問題はあると懸念しているようでした。
- 目の前で主審がジャッジした事に対して遡られる
- VARが採用されることで、試合の中断が多くなる
- ゴールした瞬間の喜びも取り消されてしまう
- VARでのジャッジプレイのVTRをスタジアム内に流す
逆に、VARを採用することで審判側には大きなメリットあるようです。
- レフェリーのサポートをしてくれる
- 戻りオフサイドの正しいジャッジ
- 様々な角度からプレイが見直せる
ジャッジをするのは「人」ですので、やはり限界はある中でもそれがサッカーと思えることも前述したとおり一理あります。
VARが介入することで、審判が見えなかった角度からVTRを通して正しいジャッジができることは、大きなメリットになるのではないでしょうか。
まだまだVARについては議論が尽きないかもしれませんが、正しいジャッジをしてもらえることで納得を得られることも多くなるのではないでしょうか。
そんな20204シーズン、間もなくスタートします。
すでにACLなど実戦がスタートしているチームもありますが、VARももちろん、どんなシーズンになるのか楽しみですね。
日本代表に関しても、アジア2次予選も続きますし、今年はやはり東京オリンピックもあります。どんな選手が日本を盛り上げてくれるでしょうか。注目し、応援しましょう。
最後までご覧いただきましてありがとうございました。これからも「ほのぼのじかん」をよろしくお願いいたします。
コメント